大昭和紙工産業株式会社

事例紹介/お知らせ

キャンプコーディネーター こいしゆうか | "便利"を手放して見える世界

2023/04/23 未分類

自然と向き合うキャンプ

こいしさんが考えるエコキャンプについて教えてください

自然の中にいるこいしさん


水を節約したり、お皿の汚れを拭いてから洗ったり、食べ残しをしないようにしたり…言葉の通り、自然に優しいキャンプをすることが「エコキャンプ」と言われますが、私はキャンプという行為自体がエコだなと感じます。そうでないと自然を直接破壊することになりますしね。

キャンプは便利な現代生活のなかで昔の暮らしに戻るという貴重な体験ができるものです。この体験をすることでいかに自然の中で生かされているかということに気付かされるんです。キャンプという遊びの中で自然を思い出し、キャンプという遊びの中で自然の尊さが培われると考えています。そうすることで、より一層、自然と環境問題に関心を持ち、普段から地球に優しい生活をしたくなりますよね。

これから「自然環境を意識したキャンプ」をしたいと考えている方へ、アドバイスはありますか?

「エコなキャンプをする!」よりも「エコを意識するためにキャンプという遊びをする!」という考えの方が無理がなくていいと思います。そのうえで、まず意識して欲しいのは道具選びですね。私は「ものを選ぶ時からキャンプは始まっている」と思っているくらい道具選びは大事なポイントだと思います。先ほどもお伝えしたように、良質で長く使えるものを大切に使って欲しいです。

あとは、少し勇気を出して自然が深いところでキャンプをしてみてください。きっと意識改革につながると思います。パーティ感覚のエコとはいえないキャンプが生まれる理由として、施設が至れり尽くせりだからというのがあると思います。便利なキャンプ場も楽しくていいのですが、自然への意識はまだ遠いです。ぜひ不安になるくらい自然に近い場所で、普段では味わえない自然を感じながら、ステップアップしたキャンプをしてみてください。

今後の展望を教えてください。


今まではキャンプの魅力やハウツーなどをみなさまにお伝えしてきましたが、今後はキャンプを通じて見える世界や自然との距離感のお話しなどをしていけたらなと思います。例えば双眼鏡を手に取り、鳥たちを見たり、虫眼鏡でじっくり木を見てみたり、古くも新たなキャンプの遊びをお伝えしつつ、自然と人間のありかたを考えるきっかけになればと思っています。

具体的には、キャンプ場で自然の見え方を遊びながらお伝えする小さなキャンプイベントなんかも考えています。



読者の方へのメッセージ

キャンプは自然学習に最適


季節感多様性を学べるキャンプは、自然と触れ合う自然学習の中でもとてもいい体験だと思います。都内の公園では鳥や虫の種類も限られてきますが、少し足を運べば普段出会えない鳥や虫、変わった形の葉っぱ、風の強さ、寒さ、暑さを目一杯実感できます。

1泊2日でも、2泊3日でも、自然の中で過ごすというのは子供の価値観にも大きく影響する何にも変え難い経験なのです。親子の絆にも繋がりますし、ぜひ親子でキャンプを始めて成長してもらいたいです。その際には、春、初夏、秋、秋の終わりと四季を感じるために年に4回キャンプをすることをおすすめします。木々の移り変わり、朝靄、寒さ、土の結露、蝉の幼虫。季節感と多様性を学ぶのにはキャンプが最適だと思っています。


編集後記

こいしさんにはカミングアウトできなかったが、実はキャンプ未経験のスタッフ。(もう1名のスタッフは経験者)周りにキャンプ好きな友人が多く「いつか人生経験としてキャンプをしてみたい」という思いはありつつも「わからない」「めんどくさそう」が勝ってしまい、温泉やリゾートホテルを選びがちでした。

私のように、キャンプに興味はあるけど、きっかけがなくアクションできていない方に少しでも心踊る内容になれば良いなと思いながら書きました。私もキャンプ好きの友人に連絡をして、連れて行ってもらえないか交渉するところから始めようと思います。





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