大昭和紙工産業株式会社

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【環境対策】プラごみと生分解性プラスチック

2020/06/19 紙で環境対策

海洋プラスチックごみ問題

プラスチック製品は、私たちが便利な生活を送るうえでなくてはならないものとなっていますが、大量生産・大量消費される中で一部が適切に処分されず海に流れ出てしまう場合があり、海洋プラスチックごみ問題が引き起こされ世界中で大変深刻な問題となっています。海に流出したプラスチックごみは、分解されずにプラスチックとして海を漂い続けます。また、海洋のみならず土壌においても同様に分解され土に還ることはなく、プラスチックとして留まり続けます。このプラスチックごみ問題を解決すべく、コンポストや土壌、海洋などで生分解し自然に還る「生分解性プラスチック」が今注目されています。


今回は、環境問題に詳しい先輩営業大昭和えこさんクチャーで、熱血新入社員紙化はじめくんと一緒に、自然に還る生分解性プラスチックについて学んでいきましょう!

 

自然に還る生分解とは?

大昭和エコ 今回は「生分解」についての説明ね。生分解っていうのは簡単に言うと自然に還るってこと。具体的に言うと、どういう状態か分かる?
うーん…。バラバラになって消えるってことですかね? 紙化はじめ
大昭和エコ そうね。半分正解!プラスチックは生分解しなくても、紫外線や酸化などによって、バラバラになるの。久しぶりに履いたスニーカーの靴底がボロボロになったことない?あれは、プラスチックが劣化して、バラバラになっただけで生分解とは言わないの。前に勉強したマイクロプラスチックはこのボロボロになった状態だね。
へぇ。じゃあ生分解って何ですか? 紙化はじめ
大昭和エコ 生分解とは、地中や水中に生息する微生物の効果によって、分解されて最終的に水と二酸化炭素になることを言うんだよ。ポイントは「微生物」ってところね。
ひとことで言うと、微生物が食べて無くなることを生分解と言うんですね。分かりました! 紙化はじめ

生分解するプラスチック

ところで、生分解するプラスチックってどんなものがあるんですか? 紙化はじめ
大昭和エコ 大きく分けると、「土壌で生分解するもの」と「海洋で生分解するもの」に分けられるわね。まずは、土壌で生分解するものの説明からね。土壌に住む微生物の効果によって生分解するプラスチックはいくつかあるの。石油由来のものもあれば、植物由来つまり前に説明したバイオマスのものもあるのよ。中でもバイオマス由来で生分解する素材としては、トウモロコシを主原料とするポリ乳酸、別名PLAが代表的ね。
ポリ乳酸ですね。覚えておきます!でも、石油由来で生分解する素材もあるんですね?生分解するのは全部バイオマスプラスチックなのかと思ってました。 紙化はじめ
大昭和エコ そうね、誤解している人も多いみたい。今、有料義務化で話題のレジ袋に関して言えば、既存のポリエチレンなどに配合して使う場合の相性もあるみたいだけどね。でも、レジ袋有料義務化の対象外にするには、バイオマス由来のプラスチックを25%以上配合する必要があるので、生分解しても石油由来じゃダメだよ!
だんだん難しくなってきましたね…。 紙化はじめ
大昭和エコ じゃ、次はレジ袋有料義務化対象外のもう一つの条件になっている、海洋生分解について説明するね。
お手柔らかにお願いします…。 紙化はじめ

海で生分解するプラスチック

海で生分解して完全に無くなるなら、海洋ごみ問題はすぐに解決できそうですね!! 紙化はじめ
大昭和エコ そうね、でもそう簡単にはいかないの…。まず、現時点で海洋生分解の条件を完全に満たしているプラスチック素材は一つだけと言われているよ。それがPHBHという素材!もし、このPHBHを100%配合してレジ袋を作れれば、レジ袋有料義務化の対象外になるわね。でも、価格面や製袋性などまだまだ課題が多いみたい。今後に期待が持てるプラスチックということは間違いないわね!
さっき言ってた、海洋生分解の条件って厳しいんですか? 紙化はじめ
大昭和エコ 現時点ではこの3点をクリアする必要があるの。
  • (1)水温30℃の条件下で
  • (2)6ヶ月という期間内に
  • (3)90%以上生分解する
この条件を満たしているのが、今はPHBHだけということなんですね…。ところで、バイオマスの時にも話題になりましたが、紙素材の生分解性ってどうなんですか? 紙化はじめ
大昭和エコ もちろん、紙素材は生分解するわよ。土壌でも海洋でも生分解すると言われているの。つまり、バイオマス素材だから地球温暖化の防止に寄与するし、海洋生分解性素材だから海洋ごみ問題の解決にも役立つ優秀な素材って言えるわね!

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