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【特集】武蔵野クリーンセンター | ごみ処理場なのに歓迎されるヒミツ

2023/02/24 未分類

環境に優しいクリーンセンター

樹木を保存するなど環境配慮をしているとのことでしたが、他にも環境に配慮しているポイントはありますか?

自家発電している武蔵野クリーンセンター

その日の発電状況がわかるモニター


はい、環境性に優れたごみ処理施設となるためごみ発電太陽光発電による、再生可能エネルギーの導入をしています。

ガスコジェネレーション設備がある武蔵野クリーンセンター

ガスコジェネレーションの説明


また、エネルギー供給施設として機能できる設備も備え付けており、周辺公共施設へ安定的にエネルギーを供給するために電力自営線の敷設、災害時にも供給できるガスコージェネレーション設備の導入をしています。

こういった地域全体でエネルギーを融通するプロジェクトを「エネルギー地産地消プロジェクト」と呼んでいます。食べ物の地産地消と言葉の意味は一緒で、自分達で作り上げたものを自分達の地域で使っていこうというものですね。これにより、地域全体のCO2排出量の削減につながります。

各施設の電力状況がわかる武蔵野クリーンセンター

各施設の電力状況が見れるモニター


また、公共施設は夜間のエネルギー使用量が急激に減少し、昼夜のエネルギーバランスが崩れて不均衡を起こします。そこで、蓄電池の設置、自己託送制度の活用、公共施設の省エネ改修等、さまざまな取り組みを通じて昼夜のエネルギー需給のギャップの平準化を行い、CO2排出削減とエネルギーの地産地消の向上を図る地産地消プロジェクトがスタートしました。このプロジェクトにより、約2,300t以上のCO2が削減されています。

以前のごみ処理場も環境啓発施設として活用していますよね。

旧ごみ処理場をリノベーションしたむさしのエコreゾート

旧ごみ処理場をリノベーションしたむさしのエコreゾート


はい、これも市民参加で決めました。環境への配慮から、リノベーションしてごみをはじめ、さまざまな環境について一緒に考え、学び合い、行動、活動するための施設を作ることになりました。旧クリーンセンターは建設までに多くの議論があったため、その歴史を継承したいという想いもあり、このような形で残すことになりました。

むさしのエコreゾートの1階

むさしのエコreゾートの1階


1階の「フリースペース」と「ものづくり工房」は、旧プラットホームの雰囲気を残しています。市民の方々が、環境問題に触れ合えるワークショップやイベントを実施しているスペースです。


市民同士のおちゃわんリユースを行っているむさしのエコreゾート

市民同士のおちゃわんリユースコーナー


環境の本がたくさんあるむさしのエコreゾート

環境関連の本が並ぶコーナー


\カンキョーダイナリーおすすめの本/

環境を学べるおすすめ本まとめ|2023年2月更新

今後、環境のためにで取り組みたいことはありますか?


地産地消エネルギーのさらなる効率的、効果的な利用について検討していきたいです。

あとは、先ほど紹介したエコreゾートとクリーンセンターの共同イベントもやっていきたいです。やはり多くの方にこちらへ来ていただき、知ってもらえるきっかけを増やしていきたいです。



読者の方へのメッセージ

新たな気づきや学びを得る場に

ぜひ気軽に、武蔵野クリーンセンターとむさしのエコreゾートへお越しください。イベント開催時はもちろん、普段もお散歩やご飯を持ち込んで食べたり、芝生で遊んだりとどなたでもご利用いただける施設となっています。たくさんの方に利用していただくことでクリーンセンターをもっと身近に感じて欲しいです。きっと違った気づきや学びが得られ、ごみの分別の意識にも繋がっていくことと思います。皆様のお越しを心よりお待ちしています。



編集後記

スタッフが子どもの頃に見学したごみ処理場は、ごみの独特な匂いが今でも忘れられないような施設でした。今回の訪問ではゴミとの距離が近いプラットホームに行ってもあまり匂いがせず、スタッフ全員が驚きました。もちろん技術の進化もありますが「まちに溶け込む」ための工夫が随所に感じられました。

確かにこのような市民が行きたくなるようなごみ処理場があると、日頃のごみの捨て方にも配慮が生まれますよね。ぜひ皆さんも武蔵野クリーンセンターやお近くのごみ処理場を見学して、新たな発見をしてみてください。





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\おすすめ工場見学/

「武蔵野クリーンセンター」環境活動探訪記#6