【環境対策】紙のリサイクルと機能材料
古紙回収
古紙のリサイクルには、新聞、段ボールや雑誌など、種類ごとに分別する必要があります。なぜなら、回収された古紙は、その品質や特徴に応じてそれぞれ異なる紙の原料に使われるため、分別しておかないと、紙製品へと生まれ変わる工程で機械トラブルや不良品の原因になってしまうからです。紙の原料は、元をたどればすべて木材です。不要になった紙をゴミとして安易に捨ててしまうことは、森林資源の浪費へとつながるため、廃棄物の量を減らしたり森林資源を有効活用する意味でも、紙をごみとして捨ててしまう前に、まずはリサイクルを考えましょう。
今回は、環境問題に詳しい先輩営業大昭和えこさんのレクチャーで、熱血新入社員紙化はじめくんと一緒に、紙のリサイクルと当社が開発した離解性防湿紙について学んでいきましょう!
古紙回収できない紙
日本の古紙回収率は2019年現在、約80%と世界でもトップクラスなのは知ってる? |
そんなに高いんですか?古紙って新聞や雑誌、飲料用紙パックとかですよね? |
そうそう。でも実はそれらの古紙の中でも、禁忌品と呼ばれて古紙回収できない紙があるの。 |
回収できない紙があるんですか? |
ガラスや金属はもちろん、紙以外のものは混ぜちゃダメなんだけど、ニスやワックスが塗られた紙は、一見紙のように見える素材でも、禁忌品に分類されているの。 |
そうだったんですか!ではそういった禁忌品とされる紙製品は、全て廃棄物として処理されて、リサイクルできないんでしょうか・・・? |
大昭和紙工産業の離解性防湿紙
はじめくんは、離解性防湿紙って知ってる? |
離解性防湿紙ですか?初めて聞きました! |
離解性防湿紙は、大昭和紙工産業グループが独自に開発した、防湿性とリサイクル性を兼ね備えた機能材料なの。 |
ニスやワックスが塗られた紙は、禁忌品として回収できないんですよね?それなのにリサイクル性があるんですか? |
確かに通常のニスやワックスが塗られた紙は、リサイクル処理する過程で、樹脂など紙の表面に使われているプラスチックと紙を分離させるのが難しくて、古紙としてリサイクルすることが難しいの。 |
そうですよね。 |
その点離解性防湿紙は、粒子状にした防湿剤を紙の表面に幾重にも重ねることで、防湿機能をもたせているの。回収してもらう業者さんの設備にもよるんだけど、リサイクルの過程で、紙と樹脂をバラバラに分離させることができるから、樹脂を取り除いた紙としてリサイクルができるんだよ。 |
なるほど!紙と樹脂を分離できれば禁忌品扱いとならないので、古紙のリサイクルにも出せますね!回収してもらえるか今度聞いてみます! |
離解性防湿紙は環境に配慮することができる防湿紙としておススメよ!古紙回収に出す時は、分離・回収できる設備が備わっている回収業者さんにまずは相談ね! |
◇◇◇ 「エコを始めよう」バックナンバー ◇◇◇
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- 第1話 レジ袋有料義務化(1)
- 第2話 レジ袋有料義務化(2)
- 第3話 レジ袋有料義務化(3)
- 第4話 海洋プラごみとマイクロプラスチック
- 第5話 地球温暖化とバイオマスプラスチック
- 第6話 プラごみと生分解性プラスチック
- 第7話 古き良き紙袋時代
- 第8話 エコバッグの魅力と落とし穴
- 第9話 世間の反応は?レジ袋有料義務化開始
- 第10話 カーボン・オフセット
- 第11話 当社で取り組んでいる減プラ
- 第12話 紙のリサイクルと機能材料